平野社長編


4月14日京都大学で行われたベンチャーフォーラムに行った。
自分や周りや会社に対しての気持ちがまだまだ低かった頃に受けた面接で落ちたドリコムの内藤社長が来ているといった事から、参加してみた。
落ちてから突撃したので、あまりいい印象をもしかしたら持っていなかったかもしれないて思っていたが、交流の結果をいうと快く接してくれた。


でも僕が一番感動したのはフルキャストの平野社長の言葉・言動一つ一つだった。


最初の方は笑いを交えて想像できるよう、おもしろおかしく話して興味をひきつけていった。
平野社長は学生時代に仲間と起業したかった。でも仲間が知らないうちに就活で離れていき、自分一人になり、一人で探さざるを得なくなりある会社に入った。
3年で仲間と事業内容とエンジェルを探すことにした。
営業はインセンティブがつき成績はどんどんあがっていった。
結果こそ3年で辞めたが、仲間しか見つからなかった。
むしろ3年で辞めるかどうかも危うかった。このままでいいんじゃないか、このまま行けば安泰くらいはできるんじゃないかと。
しかしそのとき決意したこと。


「今やらなきゃ、未来のその遠まわしにした時に勝負できるのかよ?」と。


そして辞めた。しかし辞めたにもどうしだしていいかもわからなかった。
どの道を登ってどう行けばいいのかもわからなかった。富士山に登るのに自分はふもとにいるのだけれど、途中が雲が霞んで全く見えなかった。
よし、今日こそはやるぞ、としようとしていくうちに起きる時間が遅くなり、ついには笑っていいともの時間に。
この時に人生で一番落ち込んだという。オレは何をやっているんだろうと。彼女が当時いたがドタキャンをして会いたくないくらい自分が情けなかった。自信なんてこれっぽっちもなかった。
でもとにかく動こうと、朝は打ちっぱなしのバイト、そこから打ち、午後は家庭教師の派遣案内に加えリフォームの歩合営業を同時に、そして夜も仕事。
営業は前の会社で掴んでいたから、家庭教師の派遣の仕事が自分にもできそうだった。本当に見よう見まねで回線を引き真似をし、そこからやっと始まったという。
それがフルキャストの始まりだという。


20代のうちは欲望や野望をどんどん打ち出してもよいと。
そして失敗してもいいと。
逆に何十億も集めて何十億も失敗したほうが心地よいと。
それくらいできる人は逆に絶対に復活する。
だからその欲望をストレートに持っていく力が大事だと言っていた。


あの時辞められた勇気が、現状を捨てられた勇気が一番大事だった。
20代の内は考えるより先に動き出す方がいい。
勇気を出す事。まずは動いてみること。
常に先を考えながら動いていくこと。


「やって失敗したリスクより、やらなかったリスクの方が辛い」
だから朝から晩までバイトしてみようと動いた。
まずは動いてみた。
もちろん最初は全部経理を引いていくと赤字だらけ。
赤字がなくなり軌道に乗るまで2年かかった。


でも


100回やめようと思ったけど、そのたびに101回思いなおした。
してることが辛くても明るく楽しかったし、執着心や何より執念や信念があったから。


平野社長の家庭は母子家庭だったらしい。
だから自分の代で何か始めて、成功しないとと思った。
自分で決めて自分で動く。自分で考えて自分で動かなければ、誰にも守られないから。


人を引き込んでいった平野社長はここから人の心をうっていく。

ベンチャー勝利の方程式があるとすれば
・やってて楽しいと思えること
・自分がやりたいことをどこまで突き詰められるかということ
・明るく貧乏ができること


そして何よりも一番大事なのは「人間力」だという。
それはつまりコミュニケーションスキル。
人から信じられる、認められる力。
・いかに自分自身を相手に的確に伝えられるか。
・いかに求心力をつけるか
・表情、声の大きさ、抑揚、手の動き、服装、視線…
そんなことをずっと意識して話してきたか。
(これはつまるところエンターテイナーに繋がるんじゃないかと思った)
・どう人のやる気をおこさせるか。どうやってひっぱっていくか。どうやって認められるか。信じられるか。
「こいつならまかせておける」と思われる。自分のしゃべり方、自分の話す態度、どれだけ辛いときにもしたってくれるかの人間性



その為には、


●自分は運がいいと思うこと。

→科学的分析の為、ラスベガスに運がいい人悪い人を連れて行き半長サイコロのようなものをしたが勝率は、、、全く変わらなかった。

つまりなぜ運がいいと言っている人は本当に運がいいのか。
それは言葉と言動がそのとおりに周りに伝わって、伝染して、影響して、自分に帰ってくるから。
まさに人は自分をうつす鏡。
だから運がいいと言っている人たちは、常に人に恵まれていると感じていて、実際に周りに感謝をしている。
勝負の時も勝ったら「よっしゃあ!!次も勝つよ!!!」
負けても「次は絶対かつよ!」


やっぱり楽観的で楽しくて明るくて、周りに感謝をし大事にしている人が
「運のいい」人たちらしい。


そしてもう二つ大事なことは

●学生時代にどれだけ責任もって修羅場を潜り抜けてきたか
つまり自分にプレッシャーをかけ、自分がどう判断してどう動いてきたか。

●仲間をかばい、人のせいにせず、自分がしっかり責任を受け止めてきたか。


3つ目については非常に耳が痛いです。
責任はかぶらず、人のせいにして、受け止めもしてこなかった。
今までの、本当に色んな所に申し訳ないという気持ちが沸いてでてくる。

そして責任を回避していたから上に立つというプレッシャーの中での修羅場もあまりくぐってこなかった。
来たのは個人の有言実行くらいなのかもしれない。


そして「運がいい」…
今日から僕、安易だけれど、「運がいい人間」になります!宣言します!笑
運がいいってのは人への感謝や気持ちを素直に表せられる。
ステキやなぁ(◕ฺ‿ฺ◕ฺ✿ฺ)




色んなところに話は通じる。
やはりベンチャーは「社長の人間力」だろう。
バカみたいにどんどん失敗して、
いい人はどうゆう考え方をしていて、コミュニケーション能力を持っていて、求心力をもっていて、
そんな人のそばにいて、その人を見る事が大事だという。


やっぱり自分も周りも世界も幸せにできる魅力的な人になりたい。



ベンチャーベンチャースピリットを持つことは大事だが、
いつまでもベンチャーではダメだという。
いづれは大きくなっていく。
そのときもやはり、
リスクを恐れずチャレンジする
失敗するダメよりもやらなかった方がダメ
という事に繋がってくる。


ということでした。
二回もお話伺わせてもらって、二回も握手してきました。
本当にすごい。人を大事に大事に思ってる。
握手を握った手はやわらかく、硬い握手をしてくれた。
こんな大人になりたい。


追加:

わきあいあいだけど、時には厳しさも必要。
7、8割褒めて、2、3割叱る。
でも叱るというのは、叱っている理由をちゃんと伝えなきゃダメだ。
叱っているのは期待している証拠。
期待して、どう修正したらいいか教えることが叱ること。


一番最初は自分がやってみせる。プレーヤーとしても一流であること。
最初は何もできなかった。変わってきたから今がある。
自分を信じる事。
みんなのビジョンを明確にしてあげる。
あるべき姿を見せて動機付けをしてあげる。
自分はあなたを幸せにする。


ルールやインセンティブや成果以上に社長の褒める言葉が一番重要。
みんなの前で、それこそ大げさに褒められても、悪い気はしない。
責任感、個人の目標が大事。
そして相手の下に部下をつける、それに指示を出すイメージを持っておかせる

期限をしっかり決め、いつまでにどの仕事をどうするか考える。
アドバイスは聞いてきたら答える。あとは任せる。